能登へタッチングで復興支援に行ってきました

皆さま、新年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

昨年の12月に能登に復興支援のボランティアに行ってきました。

能登半島地震後の健康と幸せを願う“復幸支援”に、マシュマロ・タッチで参加してきました。神戸大学に在学中に家族看護の先生だった法橋先生に今回のお話をいただき、ようやくボランティアとして足を運ぶことができました。

私自身、昨年の地震で今までに経験したことのない揺れをを経験しました。激しい揺れに一度はもうだめかと思いました。それ以来、「今、私にできることは何か?」と考え続けてきました。

そんな中で、直接触れることで「安心」や「繋がり」を届けられるタッチングの力を改めて感じた一日でした。

イベントの前日は実家に泊まって、朝7時に金沢駅からバスに乗りました。 3時間ほどかけて のと里山空港に到着しました。

天気予報では、1日雪が降るとのことで、能登に行く途中にも雪が舞っていました。

マシュマロ・タッチのブースは大盛況でした

会場に着くと、すぐに「受けたい」と 希望者の方がブースに来られました。そこから「私も」と列ができて、途中で急遽、整理券を配ってお待ちいただくことになりました。

終了時間まで 休む間もなくブースにたくさんの方が 訪れてくださいました。 チラシを見て、わざわざマシュマロ・タッチを 受けるために来られた方も いらっしゃって感無量です。

会場がとても寒くて、オイルも冷たくて申し訳無かったですが、皆さん、タッチをすると  「気持ちがいい」「あたたかくなってきた」と言われていました。

ホッと安心して深い息をつくつく方、タッチングを味わうように黙って、しんみりと 受けられる方も多かったです。

タッチは人とのつながりを感じられる支援

「色んな支援があるけど、タッチは人との繋がりを 感じられるから一番、大切な支援だと思う、」と 言ってくださる方もいました。 私1人でしたので十分に対応ができず、 時間が無くてお断りした方もいらっしゃいました。

また、会場に暖房設備が無くて、苦肉の策でタオルの下にカイロを敷いてせめて手だけでも温まって頂けたらと思いましたが、それでも会場は冷え切っていました。

次回は、希望される全ての方に、温かい場所で受けていただけたらと思います。  

650人の方が参加されました

同じ会場で、看護師による健康相談や 家族お悩み相談があり、体調確認にたくさんの方が利用されていました。

来年の干支の蛇の花結びや クリスマスバルーンアートでは トトロやミッフィーの可愛いバルーンを みんな腕につけていて、賑やかで楽しい雰囲気でした。 地元歌手の白山さや香さんのコンサートも満席 でした、

1日で650人もの来場者があったそうです。

炊き出しでは,何度も何度も長い列ができていました。能登で有名な ケロンの小さな村のパンもあっという間に完売していました。

 

今回、能登半島を訪れて、震災からの復興がまだ途中であることを強く感じました。一見、日常を取り戻しているように見えても、地域の方々が抱える心の疲れや不安、そして物理的な困難は、まだまだ支援を必要としています。

先日の地元の新聞に70%以上もの人が「能登に住み続けたい」と希望しているという記事がありました。

私たちにできることは何か。それを考え続けること、そして実際に行動を起こすことが大切だと思います。

支援にも色々な形がああると思いますが、今回、たくさんの方がタッチングを受けてくださり、タッチの持つ力を実感することができました。

また、私一人での活動で人手が足らないところに法橋先生の院生の皆さんが整理券を作ってくださったり、他のボランティアさんたちがお食事を届けてくださったり、ボランティアさんたちの温かさを感じることもできました。

「触れること」が持つ力で、少しでも安心や安らぎを届けられるのなら、私はこれからもボランティア活動を続けていきたいと思います。

能登でお会いした皆さま、雪の降る寒い中、会場までお越し頂き有難うございました。

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この記事を書いている人

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見谷 貴代

看護師/アイグレー合同会社副代表 アロマセラピストから看護師になり、緩和ケア病棟や高齢者施設で5,000人の患者にタッチングを実践。病院や高齢者施設、製薬会社、企業などで研修や講演を実施。大学でも非常勤講師として活躍している。