看護師向けメディカル・タッチ認定講座在宅・緩和ケアコースを開催しました。第5期生は関東と関西の2会場で開催、実際に体験しながらタッチングを学びました。
在宅や緩和ケアの現場では、薬だけでは、やわらげられない不安や痛みがあります。この講座では、そんな患者さんに寄り添う“触れるケア”が学べます。今回、関東会場には、認知症認定看護師さんも参加されました。
関東の生徒さんは、都内のレンタルサロンで講座を受けていただきます。今回は、こんな素敵なサロンをお借りできました。
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対面実技講座の最初は、座位でハンドタッチを練習
実技対面講座では、実際にお互いにタッチングを体験していただきます。認定講座では、事前にオンラインで基本を学び、対面で実技をしっかり習得できる仕組みになっています。ですが、タッチングの際の“圧のかけ方”は、画面越しだけではなかなか伝わりにくいものです。そのため、対面講座では実際にペアになって練習し、講師が一人ひとりの触れ方をチェックします。
『想像していた以上に軽いタッチですね!でも気持ちいい』と驚きの声が上がります。ペアになって交互にタッチを体験すると、『触れる側も心地よいです!』という声が聞こえてきました。タッチングは、受ける人だけでなく、触れる人自身の心も落ち着くのが良いですね。
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続いてフットタッチを練習
ハンドタッチの後は、在宅・緩和ケアコースの中でも特に患者さんの満足度の高いフットタッチを学びます。講座では、まず受講生自身がその心地よさを体験してから、実技練習に入ります。
メディカル・タッチは、看護の現場で実践できる技術です。ただ手技の手順を覚えるだけでなく、患者さんにも看護師にも負担の少ない方法で行うことが大切です。講座では、関節を守りながら脚を支える持ち方なども学べるため、看護技術としても役立つポイントが満載です。
患者さんの寝姿別や麻痺や拘縮、浮腫のある患者さんへのアプローチ法を学びます。フットタッチも驚くほど軽いタッチなのに、受けると足全体がふわっと軽くなり、身体中がポカポカと温かくなります。
脚に触れられると「受けているうちに、いつの間にか眠くなって眠りに落ちていました」という受講生さんも続出です。
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講座の最後は、車椅子の患者さんへの対応法を習得
この講座では、現場でよくあるケースとして車椅子の患者さんへのタッチング方法も学びます。これは、在宅や緩和ケアに携わる看護師にとって大切なスキルのひとつです。
車椅子の患者さんへのタッチングでは、看護師自身の姿勢に負担をかけずに行うことが重要です。無理な姿勢で行うと、看護師が疲れてしまい、タッチの質にも影響が出てしまいます。
看護師が楽な姿勢でタッチできることが、結果的に患者さんにとっても心地よいケアにつながります。
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タッチングトレーニング機器で「心地よいタッチ」を客観的にチェック
メディカル・タッチ認定講座では、心地よいタッチをいつでもどこでも練習できる専用のタッチングトレーニング機器のレンタルが含まれています。
この機器を使うことで、タッチの力加減や速度を繰り返し練習できるので、より確実に技術を身につけることができます。場所や時間を選ばず、いつでもどこでも練習できるので、上達のスピードもぐんと早まります。
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明日からの看護にすぐに活かせる!と受講生さんも大満足
認定講座を受講した受講生からは、こんな感想をいただきました。
『普段、患者さんにタッチすることはあっても、自分が触れられることはあまりないので新鮮でした』
『これなら、訪問看護や緩和ケアの現場でも無理なく取り入れられそう』
『ペアになって交互にタッチを体験すると、触れる側も心地よいですね!』
実際に体験してみることで、メディカル・タッチの効果をより深く実感していただけたようです。患者さんに心地よいケアを提供するためには、まず看護師自身が心地よい体験をすることが大切です。メディカル・タッチ認定講座では、実技の対面講座に重点を置いた体験型の講座です。
タッチングは、ただ触れるだけでなく、患者さんの不安や痛みを和らげる大切なケア。 そして、それを実践する看護師自身の心も整えてくれるものです。
この講座では、在宅や緩和ケアの現場で無理なく取り入れられるタッチング技術を学び、患者さんに安楽をもたらしたり、コミュニケーションを促す方法を身につけることができます。
次回の対面実技講座は、3月15日(土)・16日(日)です
次回のメディカル・タッチ認定在宅・緩和ケアコースは、3月15日(土)16日(日)に関西のアイグレー教室で開催予定です。
対面実技以外の講義の部分はすべてオンラインで受講いただけます。
遠方の方には、5月のゴールデンウィークのご受講をおすすめします。
5月5日(月祝)・6日(火)に開催します。
次回の講座スケジュールはこちら
患者さんに寄り添う“触れるケア”を身につけて看護で活かしてみませんか?